松山技研株式会社

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表面処理とは

About

表面処理の目的

表面処理は、金属の表面に特殊な処理を行い、機能性を向上させる手法です。表面処理によって、金属の耐食性(さびにくさ)などを高めることができるため、金属の寿命向上に役立ちます。

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カチオン電着塗装

まず電着塗装とは、ELECTRO-COATING、ELECTRO-DEPOSITION等と呼ばれ、一般的にE-COATやEDと呼ばれます。電着塗装は塗膜形成に特殊な方法が用いられ比較的低濃度に水希釈された電着塗料を槽内に満たし、導電性のある被塗物に電気を流すことにより、均一で水に不溶な塗膜を析出します。

カチオン電着塗装は、エポキシ樹脂塗料を使い、耐食性やつきまわり性に優れており、優れた防錆力を発揮します。

そのため、自動車部品、建設機械部品など広い範囲で使用されています。

電着塗料は次の様な成分が一定比率で水中に均一に溶けている。①基体樹脂、顔料、添加樹脂etc→塗膜成分②中和剤、有機溶剤。カチオン型電着塗装は整流器から得られる直流を用い、被塗物を陰極(-)とし、対極(電極)を陽極(+)として電気的に塗装する。通電により塗膜成分は陰極に中和剤は陽極に電気泳動する。

ジオメット処理

ジオメット処理は、完全クロムフリーの環境対応型で水系の処理液を使用して処理を行います。近年、世界的に環境問題がクローズアップされ、有害物質などの法規制が強まりつつあります。特に防錆表面処理で有効とされてきた六価クロム化合物は環境規制により使用が制限または削減されています。溶剤系ではないため、自然環境や作業環境にもやさしい表面処理です。

ジオメット処理はシルバーメタリックの外観で、その構造は金属フレークが層状に重なり、耐熱耐食性に優れています。

通常、異なった腐食電位を示す金属や合金が接触すると、ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)が生じる恐れがありますが、ジオメット処理は防止効果があります。

自動車部品を中心に、たくさんの部品にこの表面処理が使われています。

コーティング

コーティングは、金属の表面にセラミック(無機化合物)の薄膜を形成することで、金型や部品、工具などの寿命を向上させます。コーティングにはたくさんの種類があり、TiN(窒化チタン)、TiAlN(窒化チタンアルミ)、TiCN(炭窒化チタン)、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)などがあります。